2018年、F1からレースクイーンが消えた。
photo credit: taka_suzuki Evangelion Racing Race Queen, the role of MARI. via photopin (license)
そもそも日本のレースクイーンとは違う
F1のグリッドガールって、レースクイーンという響きに想像しちゃうような水着を着た女子のことじゃないのね。
F1自体がそもそもVIPの社交場、格式ある舞台。そこに晴れてグリッドガールとして立つことが出来る女性って、オーディションで勝ち残ったモデルさんよあれ。
それを女性蔑視っていうなら、チアリーダーも女優もアイドルもダメだと思うけどね・・。
あの場に立てない人もいるし、あの場に立つことに誇りをもってやってるわけじゃない。
プライドもってやってるわけよ。それは差別だ!っていう人の方が、そっちの人たちのほうが、グリッドガールを見下してるじゃんねぇ。
無くしてしまうのは簡単なのに
とはいえ、時代の流れで
世の中のいろんな声に対応していかなくちゃいけないわけで、ついに、F1が大きな決断をくだしたということになります。
ただでさえ、自動車レースの代名詞ともいえるF1のような大きな存在なのに。
「なくしてしまう」というのは、そのインパクトが大きいわけです。
そこで今日は、ECRSの法則をご紹介します。
ECRS(いくるす)の法則とは、物事を改善するために、4つの視点から上手に無駄をなくす考え方のこと。
4つの視点から問題を検証する
フェミニスト団体が、レースクイーンやめろ!って騒いでいるならば、ECRSの法則の頭文字になっている4つの視点でその問題をクリアにしてみましょう。
グリッドガールの仕事の目的って、
うーん・・オイルと焼けたブレーキの匂い、ピリピリした緊張感漂う現場で、キレイな女性を使って、効率よくその場を華やかにすることと仮定しよう
まずは、イリミネート。(排除)それ要らなくね?っていう考え方。
こないだのTOCの動画で言うならば、ボトルネックなくしちゃおうぜ!みたいな観点ね。
そもそもグリッドガールなんていなくても、F1は十分華やかじゃねーかと。つまりホントに必要かどうか考えるわけだ。
次に、コンバイン。(結合)一緒にしちゃおうぜ!っていう考え方。
グリッドガールじゃなくても、グリッド上には華やかなトップレーサーがいるじゃねーかと。
レーサーがグリッドガールと兼務することで、同じ華やかさは提供できるだろ?みたいなね。うーん。
そして、リプレイス。(交換)入れ替えられないか?っていう考え方。
グリッドガールじゃなくって、男性にその役割を託すみたいな。
役割とか作業を入れ替えることでなんとかしようっている改善方法。
最後が、シンプリファイ。(簡素化)単純にしたらいいんじゃね?という考え方。
省略して、負担を減らしたやり方で同じ結果が出せないかどうか探る方法。
女性限定にしてるから問題なわけで、もっとシンプルに誰でも出来るようにしたらどうかとかね。抽選とか。
業務改善にも使われるよ。
・・・・・。
(※このblog、家族も観ています)
仕事とか学校とかでも、物事をもっと効率よくやろうって時に、今のやり方を改善しようとすることはあると思うんですが、ECRSの法則を考えることで、上手に手抜きが出来て、同じ成果を挙げることができるわけだ。
ちなみに、今回ご紹介した順番で改善策を考えていくのがコツ。
下に行けばいくほど、その改善効果は小さくなっていくんです。
そして、上のものほど、インパクトがデカい。
つまりイリミネート、無くしちゃうことで得られる改善効果の大きさは他の3つでは実現できません。
レースクィーンがいなくても、今までと同じようにその場に華やかさを提供できないか?
根本的な考え方は、今のやり方で成し遂げている成果を、他のやり方でも同じ結果だせないかって考えてるわけ。
イクルスの法則の4つの観点から、上手に手抜き、そして同じような結果を出す。
それが、デキるやつだ!
おさらい「ECRSの法則」
最初に、そもそもの目的をまず考えているところも重要なポイントで・・。
フツー、効率上げろとか、改善しろ!とか言われたら、コストを削ったり、やみくもにムダを探すみたいなことやっちゃうもんですが、
最初にレースクイーンのそもそもの目的ってなんだっけ?って考えることで、その目的を満たす為に不要なものを広い視野で見直すことができるわけです。
仕事にも勉強にも、ぜひご活用ください。
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