年明けうどん。いまいちパッとしない。
年明けうどん。
何の脈略もなく、突然どこからともなく囁かれるようになった、ある意味都市伝説だ。
wikipediaを調べてみても、歴史ある「年越しそば」とは違って、「さぬきうどん振興協会」が、うどんの普及を願って2009年にスタートしたものなんだそうだ。
なんてことはない、うどんを食うだけ。
新しいものが人々に受け入れられるって大変なんだなぁ・・。
興味がない層に浸透できれば、社会現象。
そこで今日はイノベータ理論をご紹介します。
イノベータ理論とは、新しいものを受け入れる順に顧客層を5つに分類し考察したもの。
新しいもの好きにだけ受け入れられてもヒット商品とは言えないわけね。
そんなイノベーター理論では、新しいものを受け入れやすい順に顧客層を5つに分けています。
まずイノベーターと呼ばれる人たちは、いわゆる新しいもの好きの人たち。
真っ先に新製品を購入する傾向にあります。いわゆるその分野のオタクとかマニアで市場全体の2.5%。
次にアーリーアダプタと呼ばれる人たちは、1個目のイノベーター程じゃないけど、新しい物事にアンテナをビンビンな人たちのこと。
新しいものから受けるメリットをよく理解している人たち。市場全体の13.5%。
そして、アーリーマジョリティと呼ばれる人たちは、新しいものに関して、割と慎重なんだけど、新しいものを買う前にその実用性なんかをじっくり検討してから受け入れる人たちのこと。市場全体の34.0%
4つ目はレイトマジョリティと呼ばれる人たち。
超慎重派の顧客層のことで、その新しいものが自分の周りの大多数で受け入れられている事実をみてから自分も試すような人たちのこと。こちらも全体の34.0%
そして最後まで新しいものを受け入れないのが、ラガードと呼ばれる人たち。
そもそも、新しいものや流行が苦手と感じている層で、新製品とか新技術が一般化するまで買いたくないと思っている人たち。全体の16.0%
まとめると、イノベータとアーリーアダプタが新しいもの好き、
アーリーマジョリティは実用重視で、レイトマジョリティーは保守派。
そんでラガードは新製品が苦手な人ってなります。
つまり、新しいもの好きだけにウケてても、それはヒット商品でもなんでもないということ。
全体の3分の2を占めるレイトマジョリティまで巻き込んで始めて「世の中に浸透した!」って言えるわけ。
ハロウィンは健闘
僕なんかはまだ受け入れられませんが、最近では、ハロウィンが一気に日本に普及しましたよね。
早い段階からハロウィンを受け入れていたパーリーピーポーは、イノベータであり、アーリーアダプタ。
そこを突き抜けて、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティにまで受け入れられたようです。
さっきご説明したようにアーリーマジョリティの特徴は、実用性をじっくり検討する人で、レイトマジョリティの特徴は、周りの人たちが受け入れているなら自分も受け入れようとする人たちでした。
会社の同僚やクラスメイトを想像してみて、まさにそういう人たちいるじゃない。
そういう人たちが受け入れたものであれば、それはヒット商品ってことです。
ちょっとヒットしたアニメとかが簡単に「社会現象」になったとか言いますけどね、イノベーター、アーリーアダプタにのみウケているものは決して社会現象とは言えないわけです。
キャズムを超えろ!
というのも、このアーリーアダプタと、アーリーマジョリティの間には、キャズムと呼ばれる深ーい溝があって、なかなか新製品・新サービスはこの溝を超えられないのよ。
きっと今頃、デキるうどん屋は、来年こそはキャズムを超えてやるとリベンジに燃えているに違いない。
キャズムを超えるには、アーリーマジョリティーの特性がカギになります。
年明けうどんの実用性とかその素晴らしさを知ってもらう戦略が必要ってことですね。
おさらい「イノベーター理論」
うーん。すみません・1つ訂正。
ハロウィンは、まだまだ若者中心の文化なので、レイトマジョリティまでは行っていないかもね。
レイトマジョリティまで行っているのは、もうちょっと規模がデカいやつ・・・スマホの普及とかかな。
うちの親父は完全にラガードです。まだガラケー使ってるもん。