ええ~・・・そうか・・・?
ジェームズランゲ説というものがあります。
外部の刺激によって、身体的な反応が起こり、そして感情が生まれるという考え方。
悲しいから泣くんじゃなくて、泣くから悲しいという考え方ね。
うーん・・・。そうか・・?
酒で性格が変わるんじゃなくて、酒で酔っぱらうから性格が変わる。これはまぁ分かる。
生き方が、学説そのもの。
そこで今回は、このジェームズランゲ説を提唱した心理学者、ウィリアム・ジェームズの人生をご紹介したいと思います。
ジェームズのこんな言葉があります。
「人間は幸せだから歌うのではない、歌うから幸せになるのだ。」
幸せになりたいなら、まず行動しようぜ!という発想。
まさにジェームズランゲ説の身体的反応が感情を引き起こすという考え方そのものですよね。
そんなジェームズは1842年ニューヨークに生まれました。わりと裕福な家庭でしたが、
3年間小学校に通っただけで、割と自由な環境で育ったとのこと。
アメリカ、フランス、イタリア、各地にあっちこっち引越しを繰り返す一家でした。
まずジェームズは画家を志し、有名画家に弟子入りしましたが、半年で才能が無いことに気づきソッコーで挫折。
1861年の南北戦争で、
「よっしゃ!戦争に参加したる!」と張り切って従軍したとたんに戦争が終結。
1865年になぜか博物学者率いるブラジル探検隊に参加。
そこで生物学に興味を持って、急に猛勉強しだして、ハーバード大学で医学や解剖学を学ぶところまででで30歳。
その後、よっしゃ実験施設が必要じゃい!と、アメリカ初の心理学研究所を設立しておきつつも、人間の精神状態を解くのに医学や心理学だけじゃ十分ではないと考え、急に哲学の道を歩みだす。
43歳でハーバード大学の哲学の教授になり、
教師としても、経歴からして個性的なジェームズの講義は面白く、その魅力的は語り口とともに学生たちに人気だったとのこと。
思いたったらすぐにやるし、止めるときはすぐ手を引く。
行動がその後の結果に結びつくという考えは、ジェームズランゲ説の身体的反応が感情に結びつくという考えにちょっと似ているかもしれません。
このジェームズの実行力こそが、僕なんかは見習わなきゃいけないところだと思うんです。
新しいことを始めるときは、最初に大きな力が必要ということ。
理科の時間に教わった慣性の法則に倣うとこうなります。
まだ何もはじまっていない(つまり静止している)物事は、そのまま変化なくい続けようとする。
でも活動が習慣化した(動き出した)物事は、続けて動こうとする。
だから新しいことを始めるのは大変だし、それを続けることは大事なんだよー。
・・・と、夏休み前の終業式で校長先生がそれっぽいことを言っていた気がします。
物事を実行できない3つの理由
どんなに素晴らしい計画も、
やんなきゃいけないことはわかっているのに、なかなか出来ない。
その理由として3つ考えてみました。
1.開始の期限がない。
なにかと、締切の期限は・・つまり作業終了の期限は設けられていることが多いんですが、開始の期限、いつまでに着手しなくちゃいけないか・という期限は設けられていないことが多いです。
締切の日付から逆算して、スケジュールを考え、いつまでに着手すべきかを考える必要があります。
2.準備しすぎ
完璧に準備してから、物事をスタートさせようとして、いつまでたっても始められないパターン。
以前に段階的詳細化のときもお話したとおり、準備は大事ですが、始めなきゃ分かんないこともいっぱいあります。
ある程度の準備ができたら、さっさとはじめてしまいましょう。
3.計画が大きすぎ
やろうとすることが大きすぎてどこから始めたらいいか分かんないパターン。
より効率のいいやり方を考えすぎてしまって、着手できないこともありますよね。
こちらも、以前でご紹介したWBSを使って、計画を作業に分解して整理すると効率的です。
分解された作業を見渡せば、着手すべき順序もわかっちゃうのがWBSのいいところでしたよね。
習慣化しちゃえば、こっちのもの。
僕の場合、ダイエットがそうで、最初、大変じゃない。
食事制限にしても、運動するにしても、今までやってなかったことをやりだすというのは、最初結構パワーが必要ですよね。
でも、ダイエット開始後、1週間経過した時点って、そんなにつらくないんです。
習慣化できてるとまでは言わないけど、まず体が減量することに慣れちゃってるもん。
それに加えて、今ダイエット辞めちゃうと、ここまでの1週間が無駄になっちゃうような気がして辞められないというのもあります。
一回動き出したものは、動き続けようとするわけです。
今回は始める力、実行力と、それを続ける力、継続力を考えてみました。
次回も引き続き、最初の一歩を進めるためのお話をしたいと思います。