「PMP虎の巻」とは?
プロジェクトマネージャーの国際資格、PMP(R)受験に挑む方ならば一度は耳にしたことがある参考書「PMP試験合格虎の巻」(吉沢 正文著/アイテック出版)。
他にもいろいろ参考書や問題集はありますが、なぜこの「PMP虎の巻」は選ばれるんでしょうか。
まずは、「PMP虎の巻」の構成からご紹介します。
三部構成の「PMP虎の巻」
第1部、PMP試験概要。
第2部、重点対策。
第3部、模擬試験。
第1部はPMP試験に挑む方なら、すでにご存じの内容ばかり(受験資格とか)なので、第2部から取り掛かってOK。
第2部の重点対策は、最初の冒頭部と倫理問題を除いては、PMBOKの各プロセス群に沿ってポイント解説があり、各章の最後に簡単な章末問題があります。
第3部については、いわゆる模擬試験パートになってて、実際に本番と同じように200問の問題に挑むことができます。
「PMP虎の巻」の優れているところ2点。
そんな「PMP虎の巻」を他の参考書と比較して優れている点が2点あります。
1.基礎学習に強い
第2部の重点対策で、各章ごとの抑えるべきポイントが明確化されています。
どうしても長い長いPMBOKの文章を読み解くならば大事な箇所を見逃してしまったり、その重要性が薄れてしまったりしますが、大事な部分を分かりやすくまとめていることでより理解を深めることができます。
2.なぜ間違いだったのか解説がある
PMP試験は4択問題です。そこで、多くの参考書にある「問題の解説」。
「この問題は、こういう理由で(A)が正答です!」みたいな解説ですが、この「PMP虎の巻」は、正解の解説にとどまらず、なぜ他の選択では不正解なのかという解説があります。
例えば、この問題は(B)が答えだ!と思ったら、「答えは(A)です。なぜならば~」と解説があるのが普通の参考書。
そこに加えて「PMP虎の巻」では。なぜ(B)(C)(D)ではダメなのかという解説があり、これによって問題の本質をとらえることが出来ます。
されど「虎の巻」
PMP試験も第4版、第5版とバージョンアップを繰り返し、現在は第6版になっています。
さすがに言い過ぎだろーと思いますが、過去にはこの「PMP虎の巻」だけで合格できた!っていう都市伝説もあったようです。
以前と比べ、PMP試験は基礎知識よりも応用する力が求められているとも言われており、現在では、さすがにこの「PMP虎の巻」だけで合格するのは難しいんじゃないかと思います。
試験問題は「こういう状況で、プロジェクトマネージャーのあなたならどうしますか?」という問題が多くなってきたため、暗記だけじゃ厳しいと思うからです。
それでも、プロジェクトマネージャーである決断はこの「PMP虎の巻」にあるような基礎学習が元になっています。
そういう意味では、この「PMP虎の巻」の模擬試験にあるような問題は、最低限問題を解けるようにしておきたいもんです。